これは駄目人間２号こと渡辺○彦の初詣のために、３号番人が企画した
   ものである。

     元旦の日東京にいなかった２号は初詣に行きたい病にかかってしまって
   いた。元旦の日に他の友達と初詣に行っていた番人はいま思えばこの企画
   はただの他人事だったのである。とはいえ、久々のＲｕｎも悪くはないと
   思い、バッティングセンターに付き合うという条件付きで２号の初詣に付
   き合ったのである。

     ２時ごろ、バッティングセンターを出発した２人は、初詣のお約束であ
   る明治神宮に向かう。妥当な線であった。

     振り替えれば、このＲｕｎの元々の元凶は、２号ではなく、明治神宮だっ
   たと思う。大晦日から元旦にかけて、にぎやかだった明治神宮。屋台がた
   くさん出ていた明治神宮。こんな時期にかき氷も売っていた明治神宮。番
   人とミートンがついかき氷を買ってしまった明治神宮。

     ここがなんでしまって入れなかったのか。理由は簡単である。もう２日
   の早朝は、彼ら（神社）にとって平日なのだ。日本が精神性を失ってしまっ
   たといわれても、これではしかたあるまい。

     しょうがないので、初詣（番人にとっては２次詣）は青山墓地にするこ
   とにした。妥当な線であった。

     原宿を経て墓地に行くつもりだったのだが、少し方向がずれてしまい、
   麻布・広尾のほうに出てしまう。ここは皆さんに地図を見てもらえれば分
   かってもらえるのだが、非常に大使館が集まっているところなのだ。とり
   あえず記念にドイツ大使館に行く。無論あいていない。午前３時。

     色々と雑談していたとき、守衛の人と目が合う番人。でも何も臆するこ
   とはない。何もしていないのだから。深夜、チャリで初詣に行く２人組み
   など、どこにでもいるであろう。いたって普通である。だが、あまり面倒
   ごとが好きではない２人は、怪しまれないようにこそこそ立ち去る。

     ついでに、有栖川宮記念公園による。そこに「笛吹き少年の像」なるも
   のがあったので、２号にそれで初詣を済まそうとしたのだが、あまりにしょ
   ぼかったので、結局青山墓地に行くことにした。

     六本木通りをはさんで、青山墓地にたどり着く。墓地は別に恐くはなかっ
   たのだが、隣にフェンス１個をはさんで高校があるのには驚いた。「学園七
   不思議」では済まされないであろう。（昔そういう漫画がＴＶでやってたと
   おもうのだが・・・）月影先輩が１３０人はいそうである。

     そんなところで、ミレニアム詣では終わった。